自分にはどんな香りが向いているか
自分に合う香りとは
市販されている香水の種類は数えきれないほど多く、初めて香水を買おうと思っている人の中にはどのような香りのものを選べばよいか分からなくて困っているという人もいるのではないだろうか?そこで今回は、自分に合う香りの見つけ方について紹介していく。
まずは、自分に似合う香りの探し方を順を追って見ていこう。
- 自分がどうなりたいかをイメージしてみる
- 苦手な香りを把握する
- 香りのタイプを把握する
香水を選ぶ基準として真っ先に思いつくのが「いい香り」ということだと思うが、それでは抽象的過ぎて的を絞ることができない。だから、「温かな気持ちになりたい」「リフレッシュしたい」「落ち着きたい」など自分なりにイメージしてみよう。
好みの匂いがある一方で、グレープフルーツなどの柑橘系の香りが苦手だったり、ラベンダーの匂いが好みでないなど、苦手な香りもあるはず。それが分かれば、その系統の香りを外すことができるので香水を選びやすくなる。
香りのタイプとは、香りの特徴ごとに分類される系統のようなもの。ムスクやシトラスなどの言葉を聞いたことをある人もいるのではないだろうか。これらの系統の特徴を知っておけば、ショップなどで香水探しをする時に店員さんに説明しやすくなるのでおすすめだ。
どのような系統があるのか
では、具体的にどのような系統があるのか、1つずつ確認していこう。
ムスク系
ムスクとは、ジャコウジカという鹿のお腹にある生殖腺から分泌されるものを乾燥させた香料のこと。古くから異性を引き付ける媚薬として重宝されてきた。
最近では生息数が激減し、ワシントン条約で商業利用のための取引ができなくなってしまったため、人工の合成物が使用されている。
そのため、ムスクの香りは元々、1種類しかなかったが、メーカーや原材料によってたくさんの種類に分類。どのようなものがあるのか紹介していこう。
【参考ページ】「ムスクの香り」とは?
ホワイトムスク
植物を原材料としているもので、ムスクの中でも最もポピュラー。使用頻度も高く、様々なムスク系の香水に使われている。
クリスタルムスク
トップノートが控えめで、しっかりと嗅がないと気が付かないこともある柔らかな香りが特徴的。こちらもホワイトムスク同様に色々なムスク系香水に使用されている。
レッドムスク
ムスクの中でも官能的で鋭い匂いがする。どちらかというとユニセックスな香りなので、女性だけでなく、男性にも相性がよく、香水の中級者以上におすすめだ。
ウッディムスク
落ち着いた柔らかいムスクをイメージしている人には、このウッディムスクがぴったり。ホワイトムスクよりも優しい雰囲気を味わうことができる。
フローラル系
柔軟剤などでもよく耳にするフローラルの香り。フローラルとは直訳すると「花のような」という意味で、フローラルの香り自体にはこれといった定義がない。
フローラル系の商品は数多く展開されており、バラの香りを全面に押し出したシングル系の香調のもの、複数の花の匂いを感じることができるブーケタイプ。
柑橘系の香りも混ざったフルーティーフローラルや重厚な甘さが魅力的なフローラルスイートといったものもある。これらをまとめると、フローラル系とは甘くて華やかなイメージのものが多いようだ。
フローラル系の香りが人気の理由としては、好みの人が多いというよりも、幅広い層に受け入れられやすい嫌味のない香り。
つまり、苦手な人が少ない香りだからだと言える。例えば入浴剤などでもこのフローラル系のものをよく見かけるが、あの匂いが苦手という人はあまりいないのではないだろうか。だから香水初心者の人が選ぶ系統としてフローラル系を選択するのは無難だといえる。
シトラス系
レモンやライム、ベルガモットなど柑橘類のさわやかな香りを味わうことができるシトラス系。フローラル系と同じく万人受けしやすい系統の香りとして有名だ。特に暑い夏の時期につけるとさわやかで清潔感がある印象を与えることができる。
人気の理由の1つが、女性が好む匂いだから。「どのような香りをつけている男性を魅力的だと感じるか?」というアンケート調査で堂々の1位に輝いたのが、このシトラス系の香りだ。
爽やかさを感じる一方で、男性らしい力強さを感じるという意見が多かった。だから、万人受けするというよりも女性を意識した香りを選びたい時には、このシトラス系がおすすめだ。
人気の理由のもう1つが集中力アップの効果が期待できること。シトラスには、記憶力や集中力を高める効果があり、日本アロマ環境協会によると、ペパーミント精油やオレンジ・スイート精油の香りによって小学生の計算ミスが減ったというデータもあるのだとか。デスクワークで集中力が切れかかっている時にふりかけることで仕事の効率アップが期待できるぞ。
まとめ
いかがだっただろうか?香水選びの参考になったのではないかと思うが、それでも自分にあう香水が分からないというのであれば、自分に似合う香水診断ツールなどを活用してみるのもよいかもしれないな。