つける場所には要注意
このページでは、初心者向けのフレグランス講座として、香水をつける場所について解説してみた。
失敗しない!男性が香水をつける場所
男性が香水をつける場所として特によく使われがちな手首・腰・足首について、本当に香水をつけるのに適した場所なのかどうかを判定する。
手首 | △ | 昔のドラマなどで手首に香水をつける描写も見られるが、手首はよく動く部分だけに、香りが強く感じられてしまうことが多い。香水をつけていることをアピールしたいなら手首につけてもいいが、さりげない香りを演出したい場合には不向き。 |
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腰 | 〇 | フワッとした自然感のある香りを漂わせることができる。ただし、ある程度蒸れやすい部位でもあるので、香水をつけすぎると香りが強く出過ぎてしまうリスクが高まる。香水の使用量にはくれぐれも注意が必要。 |
足首 | ◎ | 香りがゆっくりと下から上に立ち上るので、腰よりもさらにソフトに香りを演出することができるおすすめ部位。香りに敏感な女性に対しては、特にこのポイントがおすすめ。 |
香水は体温が高い場所につけるべし!
香水は、太い血管が通っている部位や、体温が高い箇所につけるのがポイント。温めることで、香水に含まれるアルコール分(エタノール)を揮発させ、香りをより効果的にまとうことができるわけだ。
では具体的に、どこにつけるべきか。
実は上半身と下半身、それぞれにポイントがある。
一般的に、上半身につけると香りは強くなり、下半身につけるとソフトになると言われている。それでは、こうしたポイントを押さえた上で具体的にレクチャーしていこう。
香水をつける場所~上半身の六つのポイント
1.髪
髪につけるといっても、直接ではない。
上方にむけてスプレーしたら、その香り成分をまとうように頭を動かす。
香りの霧を髪にフワッと絡めるのがポイント。
2.耳の後ろ
体温が高く、直射日光も当たりにくい場所なので、深みのある香りをまとうことができる。
自分の鼻にも近い部位なので、つけすぎには注意。
3.うなじ
耳の後ろにつけると自分の香りが気になってしまう人はこちらに。
ただし、髪が短い人の場合は紫外線が当たる場所でもあるので、香りの変化には注意したい。
4.ひじの内側
体温が高い場所ではあるが、長袖を着ている場合は香りもソフトに。
手首だと腕時計が気になるような人にはおすすめ。
5.手首の内側
静脈の通っている箇所につける。
動作の多い場所なので、動きの影響で自然と上半身全体に香りが広がってゆく。
6.左胸
心臓のある側の胸につけると、脈動によって香りが上がってくる。
襟元から香るので香水をつけてる満足感は高いが、量の調整には注意が必要。
香水をつける場所~下半身の四つのポイント
1.ウエスト
脇腹や背中につけておくとソフトに香るので、オフィスでも食事の席でもさりげない香りとなる。
2.太ももの内側
体温が高い場所なので効果的。
自分の鼻からも遠いので微香を楽しめる。
3.ひざの内側
ひじと同様、血管の上につける。
こちらもほのかな香りが楽しめる。
4.足首
下半身でもさらに一番下の場所につけることでソフトな印象になるが、歩く動作などによって次第に香りが全身に立ち上ってくる効果あり。
絶対NG!香水をつけてはいけない場所
体の中には「香水をつけてはいけない場所」もある。その場所の紹介および、香水をつけてはいけない理由について説明する。
頭
髪を香りの霧にフワッと絡めるのはいいが、頭皮に直接香水をつけるようなことはしてはいけない。
頭皮は汗などで蒸れやすいため香水をつけるとムワッと強い香りを発してしまいやすくなるだけでなく、雑菌繁殖もしやすいため、香水の香りとそれらが混じると悪臭になってしまう可能性がある。
顔
顔から香水の強い香りが発せられるというのは、明らかにやりすぎ。相手の鼻の高さにも近く、さらに「顔」という前面から香りが出てしまう分、強すぎる香りと感じられてしまいやすい。
首元
首元という広い範囲に香水をつけてしまうと、下から上に香りが立ち上る作用によって、首から上が香りに包まれてしまう。その結果、顔につけた時と同じような「やりすぎ感」が出やすい。
脇
脇の汗などのにおいが気になって、それを香りでごまかそうとして脇に香水をつける人もいるが、これはまさにNG中のNG。
香水には体臭を消す作用はなく、においが気になる部分につけてしまうと、体臭と混ざって嫌なにおいになるリスクが高い。特に、ワキガ体質の人がここに香水をつけると、悪臭になってしまうリスクはきわめて高くなる。
さらに、脇は上半身ということもあって、より「体臭と香水が混じったにおい」が強く立ち上ってしまいやすいという点も要注意。
背中
背中は皮脂分泌が多く、さらに汗をかきやすい部位でもあるので、ここに香水をつけてしまうと皮脂や汗のにおいと混じって嫌なにおいになってしまうリスクが高い。脇と同様に上半身の部位であるだけに、蒸れたにおいが強く立ち上ってしまいやすいのもNG理由のひとつ。